Steins;Gate#20「怨嗟断絶のアポトーシス」
展開にだいぶ巻きが入って来た感。
ラストについては、もうそれをやっちゃうのか、と。
アニメオリジナル要素というか、再構築が大胆に行われたなあという印象でした。
原作ゲームでも特に鬼畜だったあのへんをやらなかったのは、まあアニメというメディアの特性上しょうがないんだろうなあ。無念なり。林文豪の真価は、ここにおいて発揮されていたのに。何をもって真価とするかは、人それぞれですが、ええ。私の場合、CHAOS;HEADから入りましたからね、ええ。
そういえばCHAOS;HEADでも、それを削ったらいかんでしょう、という箇所を、完全にカットしたり誤魔化したりしていたっけ……いや、まあ、あれとはモノが違いますけれど。アニメとしての。アニメ制作者の真摯さが全然違うよなあ……悔しい。カオヘ好きとしては悔しすぎる。
閑話休題。
ともあれ、萌郁とFBのラインに決着。
萌郁については、前回がとにかく素晴らしかったので、もう少し見せて欲しかったですが、最期の最期に手を取って貰っただけで、なにかしら解れゆくものがあったのではないかと。
FBは。
綯まわりの叙情的な演出が、たいへん美しかったです。
もとから彩度をおさえた、セピアもしくは黒や白のイメージが強いこの作品ですが、今回は特に天王寺家の描写が、色を失った家……といった印象で。
美しくも哀しい、夏の終わり。
そしていよいよここから、オカリンが真の、最大の葛藤に悩まされる展開へと突入するわけですが。
あと何話あるんだろう? どういうふうに持って行くんだろう。
楽しみな気持ちと、不安な気持ちで、今はただ待っています。
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いろいろと微妙な噂しか聞かないシュタゲのコミカライズのなかで、唯一高評価のこの作品が、よりによって(?)FBのオリジナルエピソードというあたり。なんというか、難儀なことだなあと思うわけです。