うさぎドロップ#6「わたしの木」

 いいなあ。木のある生活。家のある生活。

 私事ですが、うちの両親は転勤族で社宅暮らしが長く、家を建てたのは私が成人した後のことでした。
 だから、こういうシチュエーションには、無条件で憧れます。

 自分の木。
 誰かの木。

 出生と同時に植えられ、ともに育っていくものがある、ということは、己を客観視するための材料にもなるのかな。
 それと、植えてもらうこと、植えてあげること。どちらにも、贈り手と受け手がいることが重要なのかも。

 りんが大吉に、大吉が母に、母は祖父に。連綿と続く優しい習慣。

 前半の買い物シーン&小学校への登校シーンで、りんの成長を示唆していたことが、後半にぴりっと効いています。
 ただかわいいだけのいきものではなく、自己主張をする一個の人格。木のように真っ直ぐに、しなやかに、育っていく。

 ……そういえば、微妙に絵的にも成長しているように見えたんですが、気のせいかな?

amazon link

うさぎドロップ (1) (FC (380))
 先日会った知人に、うっかり原作ラストのネタバレを知ってしまって……と言ったら「あれは絶対に見ちゃだめですよ!」と怒られてしまった……だって、Wikipediaにへろっと書いてあるなんて思わないじゃないのー。
 アニメは原作ラストまではやらないでしょうけれど。もしも二期があったら、どうなっちゃうのかなあ。