Steins;Gate#17「虚像歪曲のコンプレックス」
なぜだろう、やけに泣けてしょうがなかった。
ゲームではフェイリスルートはぶっちゃけそれほど気に入りではない部類だったのですが。
アニメ化にあたって、エピソードをだいぶ刈り込んであり、見せ場の足りない部分や説明不足な部分が多々あったと思うのですが。
……多分、序盤のBGMが刷り込まれたのが大きいんだろうなあ。あと、不意打ち的に出てくる「橋田鈴」の名前と、動いて喋るフェイリスパパの、存在感。
私がプレイしたのはXbox360版発売当初なのですが、初期バージョンでは、フェイリスパパには立ち絵がありませんでしたから。
物語はいよいよ中盤戦。
Dメールの取り消し、という難題に突入。
何が難題って、Dメールの内容の特定よりも、それに伴う心の傷、精神的な痛みが、大きな壁になってしまう……という、情緒的な問題。
ここまで描写されてきた通り、オカリンは何よりも仲間を大切に思っているので、その「仲間」を、あるいは「仲間との思い出」を(Dメールの取り消しにより)傷つけ、また消去することで、己自身もどんどん傷ついていく……という。
まあ、うっかり、ついでにフラグを立てたりもするわけですが、即座に折れる、折られることが前提となったフラグってのもどうなの。
ダイバージェンスメーターの数字が上がるのに呼応するかのように、観測者が精神的にどんどん辛くなっていく、というのがこの作品のポイント。
思えば、書き換えた世界を、いま一度書き換えて元の世界に戻すことが目的というのは、ループものにおいても、わりと珍しいような。
たいていは、書き換えること、書き換えた後の世界、それが目的になりますから。
幾重にも張り巡らされた作品構造が、実に面白く興味深く、またこれこそ原作ゲームが支持された理由なのではないかと思います。
しかし本当にテンション上がって来たなー。面白いなー。最後までこの調子で突っ走って欲しい。
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ダルさんかっけぇ。
これはあれか、ラボメンナンバーに対応させているのか。