劇場版 ブレイク ブレイド 第六章「慟哭ノ砦」

 BDマラソンしていました。
 最終巻到着で、完走。

 最終巻の初回限定版特典、収納BOXが嬉しい。

 劇場版 ブレイク ブレイド 公式サイト

 もともと私はアミノテツロ監督の作品のファンでして。
 ふと監督の名前で検索していて目に止まり、物は試しと原作を読んでみたのが、大ハマリの始まりでした。
 原作、良すぎなんですよ……ファンタジー世界を舞台としたロボットマンガの佳作。

 その原作のテイストを損なわぬようにと、メカをほぼ全て手描きで、劇場版六部作でのアニメ化。
 第二章あたりまでは、実に忠実なアニメ化が為されており。第三章・第四章は原作の取捨が激しくなり、第五章・第六章はほぼオリジナル展開での着地となりました。

 オリジナル部分については、賛否両論ありましょうが、私としては充分に有りだと思います。若干強引な箇所が(ことに第五章で)目に付くのは確かですけれど。まあ、許容範囲内。

 第六章のメインキャラオールスターでの戦闘に次ぐ戦闘は、この展開でなければ出来なかったものだし、原作と形状は同一でも使用法と演出はまるきり異なる新武器の使い方を見せてくれたのも、アニメ版ならではでした。

 とにかく第六章、戦闘が凄かった。
 手描きロボットアニメが好きなら、興味があったら、迷わず見るべき。むしろ、見ないなんて赦されない。そんなレベルであります。
 火薬が存在しない、石英が原料である、という独特の世界観に基づき、爆発はせずに「砕ける」装甲、傷つく石の塊。
 煙や閃光のエフェクトでの誤魔化しが一切効かない演出を、よくもまあ選んでくれたものだと。
 具体的にどういうアニメートをしているかは、上記の公式サイトにあるCM映像をご覧いただければ。

 劇場版 ブレイク ブレイド 公式サイト:ムービー

 おすすめは第三章・第四章劇場予告。音楽と相俟って、実に格好良い。

 ちなみに、バンダイチャンネルでは、週末に順次無料配信中。今週末は既に第三章ですが。
 7/30(土)には、なんと全章の一挙配信予定もあったりなんかして。ゲストのコメンタリ付きだそうなので、集中して見るには向かないかもしれませんが、雰囲気は掴めるかと。

 こんなご時世によくぞ、と思わせられる心意気で作られた作品。メカ作画のみならず、背景美術の美しさも特筆すべきもの。
 ストーリーもキャラクターも魅力的、かつ分かりやすく、すんなりと入っていける。けれど子ども騙しじゃない。主人公達の年齢が20代半ば、というのも、ロボットアニメとしては新鮮。

 機会があれば、一度、試していただきたいアニメなのです。是非に。

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劇場版 ブレイクブレイド 第六章 慟哭ノ砦 [Blu-ray]
 本日発売。初回版の在庫が無くなり次第、通常版に切り替わる、という仕様。


ブレイク ブレイド 10 限定版 (フレックスコミックス)
 原作コミックスの最新10巻は8/12発売予定。
 ボルキュスとの決着も収録。予想を常に覆し、あるいは上を行く、そんな原作であります。