夏目友人帳 参#2「浮春の郷」
田沼はいい奴だよね、っていう話。
この三期は、夏目を取り巻く人間の友人達、友人関係に重心を置いていく、とのことだったので、早速そちらの路線に舵を切ったなあと。
原作を読んだ時にも、田沼との、互いに遠慮をし、気を遣い合う関係性は、もどかしくも微笑ましく、切なくもかわいらしかったので、そのへんを強調していってくれるのはいろんな意味で歓迎です。
いろんな意味……まあその、萌え的な意味も含みますが、それに増して、アニメにおいていわゆる人と人との心の機微を描くというやつは、個人的に大好物ですので。
今回はアニメオリジナルエピソードだった? のかな?
互いに、会話を試みかけたのに、つい「なんでもない」と言ってしまう場面とか、たいへん美味しゅうございました。
いい子たちだなー。いい子たちすぎるんだよなー。
子どもなんだから、もっと子どもらしくしてもいいのよー。
などと思ってしまうのは、自分がトシだからってのもありますが。青くさくて、はづかしい、青春っぽいやつ。
いいねえ。
そして終盤、浮春の郷の描写が美しくて、還ることが出来て良かったね……と思わせてくれると同時に、それよりも現世を選んだ夏目の想いを知らしめてくれるのが、秀逸でした。
居るべき場所、ずっと居たい場所。
それを探して、人も妖も、誰も彷徨っている。
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これは一期のBD-BOX?
一期から見ていれば良かったなあ。アニメ化して作品としての魅力が増しているのは素直に凄いと思います。