セイクリッドセブン#1「イシの目覚め」

　オリジナルアニメはどうしても期待してしまいます。
　期待値も高くなりがち。

　で、この作品、その期待に応えてくれるクオリティでした。
　いのまたむつみ×千羽由利子のキャラクターデザインは美々しく、作画の気合いは充分。
　物語は、いかにも王道の第一話らしく。
　過去に罪を背負い、ディスられている主人公、理解を示すクラスメイト、謎のお嬢様とその執事、と、細工は流々。
　序盤、シリアスな雰囲気に浸って見ていたので、メイド隊にはだいぶびっくりしましたが、これもある意味、王道なのか。
　モブとサブの中間くらいの戦闘部隊に美少女の大群を投入するのは、イマドキのアニメの必須条件という意味で（いや、どっちかって90年代的かもしれないけれど）。

　キャラクターの関係性を見ていて、なんとなく「ゼーガペイン」を思い出しました。ヒロインの配置的な意味で……。
　そして、ルックス的には同じくゼーガのシマを思い出す鏡ですが、見ていて思い出したのはどっちかって「ヒロイック・エイジ」のイオラオスだったり。
　……ああ、強く生きてくれ鏡。メガネ執事で不憫ポジションとかあざとすぎていまいち萌えないけど応援するよ！するよ！

　ストーリーは本当にスタートラインで、設定にしても台詞回しにしても鬼のようなお約束の嵐。といった感じなので、これから先に期待でしょうか。

　ヒーローものに最も必要なのは、視聴者が感情移入することだと個人的に思っていますので、もっともっと主人公に思い入れさせてほしい。通り一遍の不幸な過去設定だけじゃなく。
　感情移入は鏡の方に集まりそうで、若干不安ではありますが……。

　第一話の締めを見る感じ、意外と日常シーンはライトなノリになるのかしらん。学園もの・部活ものっぽい要素も絡めて。
　1クールだそうなので、どこまで掘り下げていけるものか、という不安はありますが、楽しみな要素について妄想するのは正義。多分。

　しかし理事長はともかく「今日から生徒会長」ってオイオイ……というツッコミ待ちですねわかりますん。

　ともあれ、貴重なオリジナルアニメ。
　見続けます。

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　どうでもいいけど
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　っての見て吹いたわ！