GOSICK#23「灰染めのチェスにチェックメイトを告げる」

 ラス前。鬱屈と盛り上がりと、しかしカタルシスは未だ。

 なんか、見るアニメ間違った? と一瞬思わせてくれる、終盤の壮絶なアクションシーンに目が点状態でした。
 いやあ格好良い……でも、なんか、見るアニメ間違った? と思わずにはいられない!
 どうしていきなりこんな作画も突出したアクションシーンが。いや別に文句言ってるわけじゃなくて、むしろ大好きな系統のアクション作画で素晴らしく目に楽しかったですが、それでもこの作品全体のカラーからは、調和を乱しているとしか。
 ……いや、まあ、調和なんてしなくてもいいか! アニメとして面白ければいいのよ〜かんたんよ〜。

 しかし、離れ離れになったままの二人の図、はストレスが溜まります。前半の楽しさがあってこそ、というよりは、前半の楽しさが紛い物に見えてしまって。
 軍隊のああいう描写とか、個人的に物凄く苦手なので、見ていて辛かった。

 ママンの活躍で多少は鬱憤が晴れたものの、一本の物語として見続けて来た者には、本当に見たいものは別にあるわけだし。

 2クール=半年って、長いのよね。
 一冊の本なら、数時間で読み終える。だから、後味の苦味も、美味しくいただけるんだけど。
 毎週見続けて、追いかけて、半年間感情移入していると、辛さの桁が違う。ゆえに、明るさの見える終わり方を望んでしまうわけですが……果たして。

 ま、私が単にヘタレなだけなんですけれど。
 現実を想起させる展開にはとことん弱い。あからさまにフィクション的な負のバイアスには強い。と、自覚しております。

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