あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。#11「あの夏に咲く花」

 見せて欲しいもの、見せるべきものを、きっちりと纏め上げた綺麗な最終回でした。
 正直、若干泣けた場面もあったりして。

 個人的に一番「来た」のは、全員の思惑告白シーンでしょうか。ことに、ここまでひたすらに己の感情を押し殺してきた、つるこの告白。メガネ効果もあって、なかなかぎゅんぎゅん来ました。

 そして、全員で号泣、のあとにつけるオチも、すうっと緊張が解ける感じが良くわかって、なんというか感心して見てしまったです。

 成仏する、しない。するはずが、しない。しないと思ったら、する。しかし、すると決まってからも、引っ張る引っ張る。
 成仏前になにやら弱った描写になっちゃっていたのは、なんだかピンと来なかったですが、様式美かしら。ね。

 かくれんぼとの重ね合わせは美しかったですが、ここまでの話のどこかで、昔の彼らがかくれんぼをしている場面の回想を見せてくれていたら、より盛り上がれたかも。

 丁寧すぎるほどに美しい作画に裏打ちされた感情錯綜のドラマと、程ほどにリアルで程ほどに二次元的なバランスが何とも可愛らしい女子キャラたち、ゆきあつという割と類を見ない……かもしれないキャラ。
 そして、歌声沁みるエンディング。
 一本筋の通った、とても見応えのある作品でした。
 スタッフの皆様に、敬意と、感謝の念を。

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 BD&DVDの発売直前の最終回。弾みはついたのかしら。
 この日寄った池袋のとらのあなでは、特設コーナーも華々しくプッシュされておりました。