ささみさん@がんばらない#11「恋愛なんて都市伝説」

 おにいちゃんは全方位的におにいちゃんなのであった。
 なんというときめき。わたくしのおにいちゃんにもなってくれますか。なってくださいおねがいします。

 情雨回だと思ったら実はかませだった……ってのは言いすぎにしても(しかし情雨はどんどんギャグキャラになっていく)印象深いのはどっちかって、かがみちゃん嫉妬かわいい。という回でありました。

 初めての友達という点においては、ささみさんに負けず劣らず、かがみもまた大事に大事に想っているんだな。
 しかし、理屈では納得しても、感情が許さない。それを、エラーかもしれない、だから離れなくちゃいけないなんて言っちゃうかがみちゃんロボかわいい。

 ついでに、押せ押せなささみさんの攻略(違)によって次第にデレつつあった情雨が、ここで一歩引かれたことによって、完全に陥落しそうなあたり、情雨ちゃん中二病かわいい。

 いわゆる百合っぽさが行き過ぎてしまうと若干引く気持ちになってしまうので、濃厚な友情くらいでおさめつつ、可愛い女の子がたわむれる様子を見せていただけるなら。でもって、時にヘビーな事件、感情の縺れを添えてくれるなら。それはそれは眼福でございます。

 まあ本命はおにいちゃんなんですけどね!

 それはそれとして、来週、最終回なんですよね?最終回なんですか?なんだか全然そんな雰囲気は無いんですが。
 情雨関連で何かあるのかな。ううむ。

amazon link

ささみさん@がんばらない オリジナルサウンドトラック
 サントラ、3月27日発売予定。ってサントラ出るのか。なんだか意外な気がしたのはなぜだろう。エンディングは発売されないのにサントラが発売されるあたりの違和感か。
 橋本由香利というとやはりピンドラが印象的でしたっけ。このささみさんにおいても、ちょっと不思議な雰囲気で耳に残る曲がけっこうあります。

にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村 アニメ感想ブログ

Robotics;Notes#22「ここからは、俺たちのゲームだ」(終)

 だったらロボットで勝負だ!の最終回。

 大団円でございました。
 懸念された戦闘シーンも、思ったとおりアニメではARを活用することにより、だいぶ格好良く、見栄えのするものになっていて、見ていて楽しかった。
 鈍重な姿の、現実のガンヴァレルも、それはそれでいいものですけれど。

 一番のクライマックスはやはり、君島コウを葬り去るためのプログラム(これダルが作ったものだってこと、どこかで出たっけ?)を走らせるためにガンヴァレルが動きを停止した際に、捨て身で特攻し、説得するあき穂のシーン。
 みさ希の意志の有無がどうとかよりも、目の前に居たら、声を上げずにはいられない。直情径行、我らが部長。それがあき穂。

 ワタクシとしては、いちいちリアクションが可愛い(というより「らしい」)フラウに目が釘付けでしたけれどね!
 つうかフラウと淳和のリアクションがいちいち可愛くてしょうがなかった。昴が便利な状況解説要員のうえ、ミッチーとセットにされているのは残念でしたが、思ったよりは存在感を出していてくれたのでまあ良し。
 しかし、もっともっとロボ部が見たかったな。

 ともあれ、メインからサブまで、キャラクターは満遍なく活躍し、作中人物がずっと焦がれていた正義のロボットの大活躍も華々しく行われて、綺麗にきちんとまとまった良き最終回でありました。
 Cパートには少々驚かされた原作プレイ組。ゲーム版ではエピローグの薄さも不満のもととなっていたので、アニメオリジナルで補完した、といったところでしょうか。

 原作ゲームが厳しい評価を受けたことにより、放映開始前から逆風の吹いている感があったこの作品。
 エピソードの拾い出しは丁寧に、キャラクターの補完はさりげなく。誠実な仕事の為されたアニメ化であったと思います。
 個人的には、後半については大胆に換骨奪胎してくれてもいいのよ?と思っていたのですが。あくまでも原作尊重という基本に忠実なアニメ化であり、それゆえに原作の良いところも悪いところも再現してしまった、かも。
 しかしアニメゆえに説得力の増していた箇所は多々あり、また、若干の補足・補完も効果的に作用しており。
 フラウとの一連のイベントや、昴の事故&瑞榎の死亡は、アニメならではのインパクトが大きかった。

 原作と比べたり、比べなかったりしつつ、なんだかんだで2クール、楽しませていただきました。スタッフの皆様、ありがとうございました。

amazon link

ROBOTICS;NOTES(初回限定版 ポケコンバック型スマートフォンケース/設定資料集 同梱)
 あらためて、原作ゲームのリンクを。私がプレイしたのはXbox360版。限定版、しっかり買いましたよ。
 以前にアップした、原作プレイ時の感想はこちら。

 「Robotics;Notes」プレイ感想

 気に入ったキャラが居たら、それ目当てでプレイしてみるのは悪くないと思います。感想にある「選択肢で止まらない」仕様はパッチで改善されたらしいし。
 ゲーム画面のアイリやフラウは破壊力高いですよ。ちょうたかいですよ。

にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村 アニメ感想ブログ

PSYCHO-PASS サイコパス#22「完璧な世界」(終)

 麦畑の美しさと、夕焼けと。
 あらかじめ定められていたかのような決着と。

 最終回に相応しい美麗な絵で魅せてくれて、実に眼福でありました。見ながらずっと「もっと大きいテレビで見たい……」と思い続けておりましたよ。ちなみに、没入感を高めるため&単純に画面が暗くて見づらいため、部屋の明かりを消して見ました。目に悪いから良い子は真似しちゃだめだよ!

 狡噛と朱。狡噛と槙島。槙島と朱……よりは、朱とシビュラ。
 いくつもの対話(言葉以外のものも含めて)が交わされた最終回。

 狡噛が朱に対して、タフになりすぎだとか言っていますが、それとは裏腹に、狡噛の視点から見た朱は、やたらと可愛くて参っちゃいました。なんというか、凛々しく頼もしいと同時に、ちっちゃ可愛かった。可愛く見えてしまった。それも示唆的だったのかな。

 朱の涙は、狡噛を止められなかったことに加えて、狡噛が自分の手の届く範囲から去ってしまったことへの手向け、でもあったのかも。
 己の無力感と。淡い恋慕も、もしかしたら。
 縺れて絡まった、どうしようもない感情。そういったものを想像させてくれるところが、ほんとうに好きでした。このアニメ。

 狡噛と槙島の関係性もまた、暗喩に富んでいて、見ていて非常に感情をかき立てられるものであり。
 シンヤ(深夜)とショウゴ(正午)という名前については、全然思い至らなかったなぁ。同じ「0時」でありながら決してまみえることのない、対の存在。
 そのふたりの最後の対決が夕暮れ時に行われるのは、必然であったのか。
 初見ではこういった仕込み、下地には気づきませんでしたが、それでも、強く心揺さぶられるものがありました。
 個人的に、銃で頭を撃ちぬかれるシチュエーションには弱い(何故か知らないけれど大好きで大嫌いで気持ち良くて気持ち悪くて総じて強い恐怖と畏怖を感じる)こともあって、見ていて本当に、文字通り撃たれたように痛かった。

 朱とシビュラの対話もまた、ひとつの対決。
 シビュラが語った「未来」、そして常守朱という存在を重んじる理由が面白かった。つまり、シビュラシステムの管理下にある人間全員が、朱のように、清濁併せ呑んでシビュラを受け入れることが目標なのか。いわゆる管理コンピュータものの着地点としては、なかなか。皮肉たっぷり、苦味たっぷりですが。
 朱にとってはこれ、永遠の撤退戦とも呼べるような気がする。
 けれど、ラストでは、第1話の冒頭を繰り返しているようで、少し違っていて。
 それが鍵なんだろうか。
 朱の飛ばした激は、次の一手への布石なんだろうか。
 信じ続ける。

 最後の最後まで、世界観のブレ(説明&描写の絶対量の不足もですが、それよりも、普通に見ていて受ける印象と実際の世界設定との落差がネック)は否めず、それゆえに作品世界に入り損ねる感があったのは、本当にもったいなかった。
 見どころであり見応えのあった人間ドラマ部分は、結局、その殆どが世界観に因らずとも成り立つものだったのが、良くもあり悪くもあり。
 ゆえに、ドラマに乗っていくことが出来るかどうかは、けっこう難しいところであったのかも。そういう意味で、キャラクターの関係性を楽しむ習性が強いと言われている女性のファンが多くついたというのは、納得のいくところです。
 これもノイタミナのひとつの有り方なのかな。是非については両論ありましょうが。

 オリジナルで、分割ではない2クールアニメ。それを、これだけきちんとまとめ、終わらせてくれた。途中で作画の怪しい回はありましたが、全体としては高いクオリティを保ってくれたことも、嬉しかった。
 ネタバレを気にしてリアルタイム視聴するのもまた楽しかったなぁ。最速ゆえの贅沢でもありましたスミマセン。
 意見の分かれるところもある作品でしたが、ともあれ私個人としては文句なしに面白く、楽しく、最後までテンションを保って視聴いたしました。

 スタッフの皆様、素敵な作品をありがとうございました。

 蛇足。
 新体制の公安局刑事課一係での狡噛と征陸ふたりぶんの属性と役割を背負っちゃったギノっちまじ苦労人。そのどっちにも貫禄で負けてるあたりギノっちまじヘタレ。でも無能とは呼ばないで!
 メガネは伊達だったけれど、メガネそのものの重要性は文句無しだった。君は立派なメガネキャラだよ。今期のヘタレメガネ枠では独走だったよ。
 そんなわけで、宜野座さんお疲れ様でした。これからも朱ちゃんのもと、苦労人としてヘタレキャラとして、頑張ってね。

amazon link

PSYCHO-PASS サイコパス VOL.4 (初回生産限定版/2枚組)【Blu-ray】
 ちょうど発売のBD第4巻。レビューは褒め称えるものばかりですが、「参考になった」票がきっぱり半々に割れているという。なんというか、そういう作品なんだな、と。

にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村 アニメ感想ブログ