ちはやふる2#5「なほあまりある むかしなりけり」

 北央学園との決勝戦

 二校進めることから、実質の消化試合……でありながら、というよりも、それゆえに、純然たる「勝負」として臨む。という展開が、実に美しかった。
 各々が各々のバックボーンでもって、明確な目的意識を持っている。対戦にあたっての心の持ち様も、きっちりと裏づけがあるのがミソ。
 スポ根の常道ではありますが、単純な転用ではなくて、ひとつひとつ丁寧に設定し構築してあるので、競技かるたというジャンルとあいまって、新鮮さが半端ないんだよなー。うまいよなー。

 選手以外のサブキャラクターの配置も、とことん練られたものになっていて(しかし宮内先生があんなにも良キャラになったのはアニメの演出の力、そしてCV:藤田淑子の力が物凄く大きいと思う)、単なる解説役の添え物には決してならないあたりも素晴らしい。

 しかし出場校のOBが読手って、いいのかそれで。傍から見るとすごく不公平に見えるんですが。
 まあ、作品内では、相互にプラスとマイナスの作用があったので、バランスは取れていましたが。
 とか言いつつ、読手としての須藤というキャラクターがまた魅力的で。ドSな読手、いいよね。違うって。

 しかし第5話にしてこのクライマックスっぷり。貫禄です。
 毎回心が洗われまくりで困っちゃう。いや困らないか。でも困っちゃう。
 作風は全然違いますが、私にとっては、前期の「神様はじめました」あたりのポジションにあります。安心して身をゆだねきって見ることが出来る、という。

 それって案外すごいことだよなー。

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 2012年12月に発売されたファンブック。アニメ二期の前に出てたってことか。本家本元が出しているだけあって、なかなかに内容は充実していそうです。うろ覚えの部分をおさらいするのにもいいかなあ。

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