Robotics;Notes#9「血と汗と涙の結晶ですから」
祭り、ロボット、陰謀論。
ばらばらのピースたち。
物語が進むことは、しばしば、パズルにおいてピースを嵌め込む作業になぞらえられますが、この作品の場合、ピースが個別に並べられたままで、全体像がなかなか見えてこない。
みさ希とあき穂とロボット、フラウと母親とガンヴァレル。少しずつ、繋がっていってはいるのですが。
それが逆に、青春群像劇の味わいを醸しだしつつ、サスペンスとも並び立っている、独特の空気を生み出している。とも言えるのかな。
種子島の青空と、翳を落とす過去との、ミスマッチのマッチングも。ひとつの色で塗られないだけの深み。
その翳の大部分をみさ希が背負ってしまっているのがポイント。ほんと、裏ヒロインと呼びたい存在。
正ヒロイン:あき穂、真ヒロイン:愛理、腐ヒロイン:昴。ええ。そんな感じで。
ともあれ、今回はまず、ガンヴァレルが歩いたことが最大のイベントでしょうか。
ゲームで展開を知ってはいたものの、実際にアニメであのじりじり歩きで「動く」ところを見ると、また違った味わいがあって、楽しゅうございました。
ただ、あき穂が乗ろうとするのを止める海翔の必死さがだいぶ減じていたのは残念でしたが。ゲームではここで初めて、海翔の焦りまくり必死ボイスが聞けたりするので。その分、へろっと淳和を乗せちゃおうとする狡さも割愛されていたので、どっちもどっちかな。
それと、実験にお祭り騒ぎで島民が集まっちゃうあたり、本当のお祭りが描写されていた序盤との対比もあって、全体に楽しい雰囲気というか、楽しいことに積極的な人々の住むところなんだな、という印象が形作られたのも、なにげに大事だったり。
どうでもいいけど今回の個人的な大収穫は海翔のタイムラインにナイトハルトさんが居たことですね!1!!!
ブラチューのスピンオフでエリンたんが人気なんですかそうですか!アラサー無職ニート、疾風迅雷のナイトハルトさんかっこよすぎです!!
……すいませんすいません。いまだに夢に見るくらい好きなんで。カオヘ。タクさん。あ、カオヘのアニメ化なんてありませんでしたよ?
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ねんどろいどフラウたんかわゆううううう!付属パーツに寝癖バージョンとか素晴らしいですご馳走様です。あき穂だけかと思ったので、フラウも出ることは予想外かつ嬉しい。
あと、個人的には昴を希望します。無理ですね分かってます。