となりの怪物くん#6「彼女達の憂鬱な日々」
大山さん、じゃなかった大島さん暴走かわいい。
自分では意識していないけれど、雫とハルの関係の触媒としての役割を果たしてしまっている、そんな自爆体質もかわゆうございます。
もうどう見ても明らかすぎる負け組、かませ担当であるがゆえ、なおさら。
主人公ふたりへの触媒であり、作品に対してはカンフル剤であり。不憫な娘さんであります。
しかし、繰り返される「友達いない」話の方が、ぶっちゃけ面白かったりして。
友達を作るきっかけをなくしたり、それによりダメージを受けたり受けなかったり、相談に乗ったり相談を押しつけたり、といった友情方面については、なんつうか少女マンガ原作らしい等身大の身近さがあって(これがラノベだと部活作ったりするわけですね)、身につまされるというかなんというか。
それにしても夏目さんの反応がいちいち可愛すぎてしぬるなあ。ラストの「恋バナしましょう!」は笑っちゃいつつきゅんと来た。きゅんと。
恋バナが出来る友達、欲しかったんだろうなあ。
基本的に「友達がいないこと、出来ないことにダメージを受けている」キャラクターが作品中(そして現実にも)多数を占める中にあって、泰然自若、堂々と胸を張って我が道を往く雫。という構図が、主人公として独特でありまた魅力でもある……はずなんですが、一歩間違えば、単に可愛げがなく見えてしまうのが困りもの。
恋愛面ではフラフラのヨロヨロになったりして、そのへんのギャップも魅力なのですけれど。
惑わないために、勉強のために、恋愛感情を棚上げにするとか、いつの時代の大映青春映画ですかっていう。
外部の要因を投入されたからではなく、本人たちの感情や思考の変遷によって、恋心のすれ違いが繰り返される。このへんが、面白いんだよね。と思うのです。
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それにしてもこの作品、キャラクターグッズのたぐいが全然見当たらない。まあ、原作コミックさえ読めば、あとはいいかなぁとは思いますけれども。
あんまりキャラ萌えを狙った作品ではない、ということかな。それはそれで正しい認識。