超訳百人一首 うた恋い。#10「名古曽の滝 大納言公任」

 そういえば、定子って、清少納言と一緒に教養に溢れた楽しい宮中生活を送っていました。っていうイメージが一番強いよなぁ。
 国語の時間に抱いたこの印象と、社会の時間に知った没落の運命と。授業中、違和感を抱いたものでした。

 清少納言編、ここまで。かな?
 友情と愛情と、政治と歌と。錯綜する人間関係、毀誉褒貶。なかなかに大人のドラマしていました。

 反面、恋愛色は若干薄かったような気もしますが……いやしっかり恋を語ってはいたんだよなあ。なんでそんな気がするんだろう。
 最終的に、定子へと収束したからかな?それと、メインの人物がみんな色気より食い気ならぬ政治、教養、といったものを重んじる性質ゆえ、そっちが心に残ったのかも。

 いずれにせよ、切なさについてはだいぶ増していた気がします。
 大人ゆえに、いろいろなものを割り切り、けれど割り切れない気持ちは残り。
 恋愛より、ただひたすらに、人と人との絆。清少納言が定子に抱いた、一途な忠誠と友情(と受け取りました)には、うっかりしんみり泣けましたラストで。

 ただ、この清少納言編、とても楽しめた一方で、作中における歌のウェイトが若干軽くなっていたような気がします。
 清少納言を中心としていたため、枕草子がクローズアップされたことにより、相対的に「歌」の出番というか果たす役割が減ってしまっていたような。
 次回からは紫式部編になる?のだとすると、今度は源氏物語がメインになるのかな。どうかな。
 いずれにせよ面白いものを見せてくれることは間違いないでしょうし、のんびりと受け止めて観ようと思います。

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