映画『宇宙戦艦ヤマト2199 第一章 遥かなる旅立ち』

 映画というか、イベント上映ですが。いつものことね。
 行ってまいりました初日。劇場限定版BDも目当てで、初回上映、早めの出発にて。

 キービジュアルのポスターがお出迎え。
 封切日ということもあって、劇場そのものがとても混雑していました。休憩というか座って待てる場所も少なくて、いまいちだなぁMOVIXさいたま。

 客層は、すごい、男性、率。すごい、中高年、率。それに尽きます。っていうかここまで男だらけの館内は初めてでした。99%……までは行かないかな。97%くらいかな。いやマジでマジで。視界に入る限りの自分より前の列と、振り返ってざっと見回した時と、いずれも女性がひとりも目に入らなかった時には、どうしようかと思った。どうもしないけど。上映終了後、ちらほらと女性も居たのを見つけましたが。
 年齢層は本気で中高年から上……三十代後半から五十、六十代かも?という人が80%越えとか、そんな雰囲気。でも、若い人も、全然見かけないというほどではありませんでした。

 劇場限定BDの購入案内。席番号の入ったチケットを購入or発券した上で、カウンターで整理券を貰い、グッズ販売コーナーへ行って両方提示する、という。非常に面倒くさい方法でしたが、転売のための大量購入の難易度が高くなっているので、なかなか良いんじゃないでしょうか。

 で、うっかり買ってしまった限定BD。というかこれが欲しくて初日の初回、上映時間よりだいぶ早めに行きましたですよ。

 シンプルなメニュー。特に仕掛けは無くて、ちょっと淋しい。英語字幕が標準添付なのが最近のバンビジュな感じ。
 映像特典はノンクレジットOPとオーディオコメンタリでした。コメンタリは主演二人+監督。
 監督の思い入れや凝った部分、こだわった箇所の説明は楽しめましたです。メカでCGと手描きを使い分けていることについて語ったあと「ここは完全に手描き」とか「ここはCG」とか言ってくれたりして。「未来が舞台だけれどヤマトらしくするために通信画面はあえてモノクロだったりアナログでノイズが入ったりする」なんてのも、なかなか面白いエピソードでした。
 声優ふたりは……まあ、ヤマト世代ではないし。司会進行と思えば……。

 紙ものの特典とか。内容物。
 初回特典でOPの絵コンテ、加藤直之画のスリーブ、ブックレット。劇場限定版特典で第1話の絵コンテ(手前で開いている冊子)。
 ちなみに劇場限定版は8000円でした。限定版は6800円だから、1200円出して絵コンテを買う&先行しておうちでゆっくり見るか否か、の選択。妥当なところかと。

 で、肝心の本編ですが。
 ともあれクオリティは高かったです。ちゃんと「劇場版を見た」という気がしました。最近のイベント上映作品って、OVAか。OVAだよね。OVAだろう?って思う作品が殆どでしたから(それが悪いと言いたいわけじゃないですよ、念のため)映画館で見て映える画面作りが為されていることに結構な満足感がありました。
 CGで描かれてぐりんぐりん動く艦隊戦もなかなか気持ちよく。艦隊戦なのにドッグファイト。いいじゃないですかいいんですよ面白いし爽快だし!

 キャラクターのデザインと作画も全体にたいへん美麗で、目の保養でした。女性キャラのアホ毛についていろいろ言われていたし、確かに違和感を醸してはいたんですが、とりあえず可愛いからよし。みたいな。
 いやあ、とにかく女性キャラがみんな可愛くて可愛くて。未だ台詞がほぼ無いキャラもみな芯が強くてけなげかわいく見える。
 そうそう、山本が女になっちゃったのは残念、と思っていたら、戦死設定で妹が代わって登場(かつ搭乗)というのは、なんというか、無意味に説明もなく性転換していたキムタクヤマトに比べたら、よっぽど良心的というか気がきいてる。
 それと、森雪はどうやら旧作とはだいぶ設定その他に変更があるようで、見え見えな伏線が果たしてそのままストレートに回収されるのか、ひっかけがあるのか、という緊張感有り。桑島法子だもんなぁ……わけありキャラが似合いすぎる。
 男性キャラも、どいつもこいつもイケメンかっこいい。古代はスタンダードな主人公していて、正統派で見ていて安心感があります。かわって緩いキャラとなった島がまた、いい味。
 南部のヘタレメガネキャラっぷりに思わずどきどきしたり、安定の真田さんにうっとりしたり、それぞれのキャラクター間でのやりとりにニヤニヤしたりと、忙しいですごちそうさまです。
 で、オヤジキャラ達の充実っぷりがまた凄い。渋いってレベルじゃねーぞ!と叫びたくなる……。沖田は当たり前として、土方の渋さ格好良さがとにかく尋常じゃなかった。少しでもオヤジ属性、ジジイ属性があれば、たいへん幸せに見ることが出来ます。素晴らしすぎます。

 大きなストーリーの流れは、地球を発進しただけの現時点では、特筆すべきところは無いのですが(旧作を知っているがゆえの燃えは詰め込んでありましたが)、ただ懐かしむだけでなく、現代にも合ったキャラクター同士のドラマ、やりとりといったものを楽しめる予感に満ち満ちていて。

 そういえば、ヤマトって、そういうものだった。
 SFとして、海軍ものとして、戦争ものとして。さまざまな楽しみ方がありますが、旧作で一番印象に残っているのは、なんだかんだで人間ドラマの部分。
 と言っても、愛がどうとか声高に叫ぶところではなく、たとえば餅つきのエピソードであるとか、ホームシックにかかってしまう話とか、そういうのがとても好きでした。
 小市民的なのかな。だって小市民だもんな。

 全26話予定ということで、そういった細かい部分を、きっと描いてくれるのでしょう。第2話でも少しずつ仕込みが始まっているし。
 ともあれ、この先も楽しめそうです。楽しんでいくことにします。
 次回の上映も楽しみ。

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 そんなわけで初回版、予約受付中。発売は5月25日予定。劇場で買うと、この一ヵ月半が短縮出来るわけですね。しかしAmazonで予約締切前に予約して買うと、たいてい28%OFFで入手出来ちゃうからなぁ。価格差も含めて考えると、だいぶ悩ましい。
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