LUPIN the Third 峰不二子という女#1「大泥棒 VS 女怪盗」(新)
今期の期待作のひとつ、だと思うのですが、実はわたくし個人的に岡田麿里さんの脚本って苦手なんですよ。
もとから何だか苦手だなぁと思っていたところに、アニメスタイルのインタビューを読んで、さらに苦手意識が募り。それと、山本沙代監督は「ミチコとハッチン」がやっぱり苦手で。
そういうわけで、かなり構えて見始めましたらば、OPがあんなんじゃないですか。これはちょっとしんどいかもなぁ……と思ったのですが、いいタイミングでルパンが登場して、ああ、そうか。これは「峰不二子という女」だけど、ちゃんと「LUPIN the Third」なんだ。と、腑に落ちて。
オサレ感を取っ払えば、渋くて格好良くてスタイリッシュに徹したルパンシリーズの最新作、ってだけじゃないですか、ねぇ。変な先入観よくないね。反省。
今までのナァナァで慣れあいきった不二子との人間関係をばっさりと断ち切って始まるストーリーも良かった。互いに触れたら斬れそうな関係、いいですねぇ。いいですなぁ。
で、何と言っても、沢城みゆき演じる不二子が可愛くて怪しくて女怪盗していて素敵。
ただ、これはある程度予想していたことなので。むしろ意表を突かれたのは、栗田貫一演じるルパンのほう。
長いこと「物真似だけで声優に抜擢するより新しい人に演じさせればいいのに」と思ってきたんですが、今回、演技そのものがしっかりしていて、不二子に負けず劣らずの新味を出していて、好感度が上がりまくりました。
惰性のようなTVスペシャルと違って、ガチ演技が求められる作品性なだけに、1クール演じたらさらに磨きがかかるんじゃないか。と、期待もしています。
次の期待と不安は次元と五ェ門の登場だなあ。どうなるか。どう描かれるか。楽しみであります。
◆amazon link
峰不二子の謎―ルパンも知らなかった!
なつかしの謎本。発行は1999年だけれど現行の商品ってのは、さすがルパンシリーズ。中古価格は8円から、だったりしますが。今後値上がりも有り得るかな。モンキー・パンチのロングインタビューが掲載されている、というのが気になります。内容濃さそうな。