夏目友人帳 肆#8「惑いし頃に」

 七瀬の主役回とか、誰得なんですかって思ったら普通に俺得っていうか良回でした。いやこの作品の場合、良回以外が存在しないって説もあるけれど!
 ふつうに少女七瀬可愛かったし……うん。メガネの生真面目少女とか愛さずにはいられまい。いられない。
 時の流れは残酷だなあ、と皆が言いますが、見た目がどうこうよりも、諦念めいた心の変化がやはりものがなしい。それはそれで、信じる道ではあるのだろうけれど。
 良くも悪くも、というより、良い悪いとは別に「大人」の次元なんだな、と思います。

 ともあれ、いつにも増してトリッキーな構成を、いつにも増してテクニカルに、しかしそうと感じさせずにまとめあげていて、毎度のことながら感心して見てしまいましたです。
 夏目とニャンコ先生の分断と、七瀬の過去エピソードを交錯させて、文字通り「織り上げた」物語。時間軸ふたつ、視点は幾重にも。それで、見ていて何も難しくなく、さらさらと頭に入ってくるのだから、凄いよなあと。

 七瀬というキャラクターの肉づけもさることながら、出てくるあやかしがまた魅力的でした。
 見た目も声もその行動もすべてが渋すぎるミカゲの魅力的なこと、思わずくらくらするレベル。木内秀信素晴らしいね渋い色男やらせたら天下一品だね。

 しかし、これで的場関連のエピソードへの橋渡しをするのかと思ったら、次回はまた別口っぽいなあ。やっぱりあまり大きな話はやらないんだろうか。
 個人的にはそのほうが嬉しいですが……。

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 同じ原作者による作品。そういえば2月22日発売でした。結局、映画館には見に行けなかったんだよなぁタイミング逃して。なかなか評判は良いみたいなので、見たいんですが。どっかで配信とかやってくれないかしらん。

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