輪るピングドラム#20「選んでくれてありがとう」
……本当に、ありとあらゆる痛いものを詰め込んでくるなあ。
ありとあらゆる、痛いもの。目を背けたいもの。あえて見たくは無いものを。
こどもブロイラーという言葉、そんなものが可視化されて存在する世界というあたりで、覚悟は完了させておくべきだったのですが。
世界は間違っている、ではなくて、世界は間違えている。
世界が擬似人格を持った主体として扱われていて、それはつまり仮想敵でもあるのか、な。
そういえば今回、最初の方の眞悧との対話シーンを見ていて、陽毬は意外とプライドが高いんじゃないかと思ったんですが。
追いかけたくない、というあたり。それと、以前のトリプルHのエピソードでも、自分を「下げたくない」感じがしたので。
後半の、幼少期の陽毬を支配しているのは主に諦念という印象になっていますが、これもまた、自分を「必死な存在」にしない(あるいは、環境と育ち方から言って、出来ないと言ったほうが正しいのかもしれませんが)あたり、なんというか……お姫様気質だなあと。
ヒロインとして正しくはあります。
林檎がここに来てモチーフとして大きくクローズアップされてきていますが、気になるのは苹果の趨勢。
いったいどんな立ち位置となるのか、なかなか予想が出来ませんよ。
いずれにせよ、既にクライマックス。
様々な要素が縺れ、絡まり、うねり。どうなっちゃうのか。
ただ静かに、見守ろうと思います。
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ペンギンさえ使っていれば、ほぼハズレること無しのピンドラのグッズですが、これは何だか……ピローケースって。どんな夢を見るのか、どきどきしてしまいますですよ?