境界線上のホライゾン#8「全域の支持者」

 約束された討論回。
 むしろ正純さん株爆上げ回でございました。

 丸々一話、討論で終わるという話を聞いていたので、見る前からどうなるのか興味津々でした。
 個人的には、アニメできちんと演出に気を配って討論回をやったら逆に面白くなるに決まってるじゃん。と思っていたので、むしろ楽しみに。
 その期待を裏切らぬ出来栄えで、満足です。

 先週の引きは、つまりは立場を逆転して、論を立てる役をまわしてしまう、という意図だったわけですね。
 トーリの、己の無能さを自覚し、それゆえにより有能な「誰か」に全てを委任する、ってのは面白いキャラ立てだなーと思います。
 カリスマ君主系のキャラって基本的にこんな感じかな?技能持ちにすべてを託すというか。いやしかし、無能を標榜するところまで行っちゃうのは、レアだよなあ。
 とかなんとかだらだら考えてしまったわたくし、今期のキャラ的一押しはトーリさんですスイマセン。
 正純が追い詰められて、あんなことをしちゃうあたりも、素晴らしい。素晴らしいですよ。
 正純もキャラ的にだいすきですスイマセン。ひんにゅーだいすきぃー(いろいろと台無し)

 ところで、微妙な立ち位置である宗茂と裎を、解説ポジションとして入れてあるのが、見ていて清涼剤的な役割を果たしていました。
 作中の登場人物が、みなきちんと自分たちの頭で「ものを考えて」いることが、伝わってくる。その点もまた、この作品の魅力だと思います。

 そうそう、討論だけで終わるかと思ったら、最後にちゃんと動くシーンが用意してあったのも、嬉しいサプライズでした。ノリキさんまじノリキさんだったのはご愛敬。うむ。
 次回、いったいどんなふうに物語が転がっていくのか。メインキャラ達の活躍、来るのか。来るのか。
 楽しみであります。

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 なんとなく原作のホライゾンさんとBDパッケージイラストのホライゾンさんを並べてみるとか。原作イラストの塗り、綺麗ですよね。だいぶ好みです。アニメのホライゾンさんも、アニメらしい絵になりつつ大事なエッセンスは詰め込んだ感じで、捨てがたい。いずれにせよ美しいです。