夏目友人帳 参#4「幼き日々に」
シンプルなエピソードを、しっとりと、季節の描写にのせて。
塔子のエピソードが、なんだか良かった。小さい頃の、些細な理由での喧嘩ってあるある。そして片方があっという間に忘れてしまうこともあるある。
ラストでこの件についてもう少し触れられるかな、と思ったけれど、触れずにただ「逢えた」ことだけを伝えるというのが、また味わいを深くしているんだなあと。
淡白なようで、そうではなく。
大仰になることもなく。
夏目の幼い頃の話は、正直、見ていて辛いばかりなのですが。
この回については、木の上のあやかしが良い人(人じゃないけど)すぎて、しかしそれに自覚が無いあたりがたいへん愛おしゅうて、見ていてほのぼのしつつハラハラしてしまいました。
無意識のうちのささやかな善意、優しさ。それが空回りし、噛み合わない歯痒さ。
回想ゆえに、そして話の展開として、どういうオチがつくかはだいたい予想がつくのですが、見ていて、早く早く……とじりじり待って、予想通りになった瞬間、大きなカタルシスがあるという。
美しい風景、にゃんこの可愛さとともに、堪能です。
それにつけてもEDが反則です。
あのイントロだけで、なんだかしみじみ沁みてしまう。
そして来週のエピソード、これ原作読んだ時に唯一まじ泣きしたエピソードじゃないかあああああやばい……。
ハンカチ用意して正座待機します……。
◆amazon link
夏目友人帳 参 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]
BD初回限定版。ジャケットの雰囲気、イイ!
特典はいろいろ豪華ですが、妖百人一首(10枚)というのが気になりすぎる。全巻購入で100枚揃うんだろうか。