輪るピングドラム#18「だから私のためにいてほしい」

 30分、異様に長く感じました。
 体感時間をぎりぎりと引き延ばされたような。けれど決して退屈ではない。
 ひたすらに濃密な時間。

 異様な演出、というより異様さの演出はさらに加速して、どろどろと目覚めることのない悪夢のように。と思ったら演出が山内重保とか、笑うしかないピンポイント起用。

 まさかのこどもブロイラー再登場、石田彰はやっぱりおかしい(褒め言葉)、陽毬また死ぬ死ぬ詐欺、苹果さんすっかりヒロイン化。などなど、真面目に語るときりがないくらいの濃さだったので、もう箇条書きにするしかない。

 ……っていうか、真面目に考察したり語ったりするのは、その筋(どの筋)の人にお任せで、私はただふぃーりんぐで受け止めるだけです。
 気楽に視聴。気楽に落胆。気楽に興奮。
 そんなお気楽視聴者でも圧倒されるくらい、今回は濃密であったわけですがね。ええ。

 ところで、最近の展開的に気になるのは、ここまで桃果があまりにも神格化されていて、どこかの瞬間で力いっぱい突き落とされそうだなぁというあたり。
 それくらいの意地悪さは、デフォルトで備えていそうな作品ですもの。

 どこにも寄りかかれる柱が無い。
 それくらいの意地悪さは。

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ノルニル・少年よ我に帰れ
 OPもここに来てだいぶ意味ありげに思えてきた。って、まあ、当初から意味ありげだし、それがアニメのテーマソングとしては、あるべき姿ですが。素晴らしいね。前期・後期OPのダブル収録でお得。ちょっと……買おうかな……うーん。