サムライフラメンコ#2「傘がない」
作画の低空飛行は第二話も続いていますが、話そのものはなんつうかすいません普通に楽しいです面白いです。見る者に跳ね返ってくる痛さ、全体の作りの緩さも含めて。
傘泥棒とか自転車泥棒とか、嫌いです。
信号無視も嫌いです。
普通とかみんなやってるとか、そういう言葉で片付けることが大嫌いです。
でも正義みたいに実際に行動を起こせるわけもなく、口の中でぶつぶつと文句を言うだけ。いちばんみっともない、いちばん醜いパターン。そんな自分を知ってます。
だから痛いし、だから可笑しいし、だから切ない。
少しだけ「わかって」くれた後藤を見て、すっきりしたりもする。
主役ふたりのキャラクターは揺るぎなく作り上げつつ、サブキャラクターの彩りも増してきました。
画面を華やかにしてくれるアイドル三人組。中にヒーローに反応しているっぽい娘さんも居て、この先どんな関わりを持っていくのか、とか。サムライフラメンコの正体に近づいていきそうな今野の、いやな感じがとても良かったり。
石原マネージャーにコナをかける描写のいやらしさがもう実に実にいやでいいですね。何が良いって石原の呆れつつ意に介さない感じがあるところですね。正義への態度はちょっと怖いというか容赦なくて見ていてしんどいけれど、その分(?)こういうところでバランスが取れているのはとてもいい。
主役ふたりはもとより、全体に会話のかけあいが楽しめるなぁ、と。そのへんがとても好み。
なによりも、Cパートのオチ(且つ次への伏線)で素直に笑っちゃう、楽しくなっちゃう、先が気になる。そんな作品、好きです。
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サムライフラメンコ ラバーストラップ
ちょっといい感じのストラップ、と思ったらラバーストラップかぁ。もう少し高級感のある材質だったらわりとぐらぐら来たかもしれない。ぐらぐら。
この設定でのBD/DVDは到底買う気になれませんが、グッズのひとつやふたつはあってもいいかもなぁ。と思うくらいには気に入っています。この作品。