境界の彼方#2「群青」

 堅調に第二話。
 異界士の生計についての説明(モンスターを倒すとお金が手に入ります)、妖夢は多種多様であるという説明(しかしなぜこれを異界士である未来が全然知らないのだろう)、秋人の母の紹介(同時に妖夢は「父」であることが判明)、と、設定の補強がこまごまと。
 大きな危機が迫っていることを提示して、未来の文芸部入部への布石も打って、と、もう本当に堅調、堅実。
 戦闘シーンも美しく動いて見応えはあるのですが、あまりに整いすぎて、綺麗すぎて、上品すぎて、熱くなるより先に「ほうほう素晴らしく良質な作画ですね」と感心しちゃうのは、どうなのかしら。それもそれで作風として受け止めるべきかしら。

 などと、微妙な空気で始まる感想ですみませんすみません。いや楽しいです。楽しんでいます。楽しかったですよ。
 妖夢退治!組織内の軋轢!ひとりトラウマを抱えて戦う美少女!とか基本的に好みですし。
 キャラクターが出揃ってきて、話が進んだら、また楽しみ方も増えることでしょう。あとは、この作品、このキャラクター、この世界ならではの、ハッとさせられるような葛藤が欲しい。かな。

 新登場のキャラクター多数でしたが、わたくし的に目玉はやはり博臣。地味見た目+いい感じのスカシ&ヤレヤレ君で、こいつが叩きのめされるところか見てみたい……じゃなくて、主人公である秋人にデレるところとかたいへん見てみたいですね。ええ。ええ。
 未来と美月(どうでもいいけどダブルヒロインが両方とも「み」から始まる三文字名前なんだな)が顔合わせし、微妙に距離を取りつつ、微妙に近づいていく様子も、なにやら微笑ましかったりして、メインキャラクター出揃い後(そして仲良し?集団になった後)の空気や雰囲気を味わえる日が楽しみでございます。

 とりあえず今後、博臣の出番がたくさんありますように。
 主人公に周りのキャラ全員がデレを見せてくれますように。と、思う時点で、ラノベ系作品としては成功なんだろうな。きっと。

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 いやあレビューはなかなかさんざん叩かれていますな。うん。ここまで叩かれると逆に庇いたくなってしまう日本人の判官贔屓、は、何処へ行ってしまったのでしょうね……。
 叩いている意見のあらかたが未来の言動について、というのは納得ですけれど。
 しかし、未来の人物造形そのものは、トータルで見ればそこまで悪くはないはずなんですが、ひとつひとつの構成要素を露出する順番を間違えている気がしますね。インパクト重視の弊害として。

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