境界の彼方#1「カーマイン」(新)

 京都アニメーション大賞受賞作のアニメ化って、もう実質、京アニ企画のオリジナルと言っても差し支えないんじゃないかなぁ。などと思いつつ。

 事前の情報を見る限り、かなり本格的(?)なバトルファンジーものかと思っていたのですが、実際に見てみると、ラブコメとしての圧力がけっこう強めな気がしました。
 なにしろ、ボーイ・ミーツ・ガールから始まるわけで。それも、少年のモノローグから。あと、出オチ的に少女が少年を殺す(殺せないけど)というあたりも。
 設定やストーリー展開そのものは、この手の作品としてはオーソドックスすぎるものながら、戦闘や妖魔のアクション・作画がさすがの京アニクオリティであることにより、添え物感(茶番感、と言い換えてもいい)が皆無なので、けっこうハードな感じに見えますね。
 ラブコメパートとの噛み合わせが、今のところまだ呑み込みにくいですが、こなれてきたら独自の味にもなる。かもしれない。

 キャラクターは、半妖で不死身、ツッコミ属性の常識人っぽい主人公少年はなかなか好み。というか不死身属性ころしてもしにませんとか、これゾンの歩を思い出しちゃったよあれほど酷い目には遭わないといいね!(わくわく)半妖ということで、見た目の穏やかさとは別になにかしら抱えているものはあるだろうし、そのへん出していくのかどうなのか。いずれにせよ楽しみです。
 ヒロインの未来については、「不愉快です」の口癖があまり愉快じゃないとか、主人公くんを間違い(だよね?)で刺しておいて悪びれず、さらに練習台にするとか、痛覚があるのは知っていて普通に切りかかってくるとか、現時点でどうにも受け入れがたい部分が多くて、うーん。なのですが、まあ第一話だし。この先、フォローがあるかもしれないし。
 もうひとりの女子キャラも、公式サイトのキャラクター紹介を見に行ってみたら、主人公を監視しつつ心配して見守っている……ということですが、第一話を見る限りでは今ひとつそういった「正」の感情が伝わってこなかったのが勿体ない。なぁ。

 そう。ヒロインふたりとも、主人公への「正」、「プラス」、「暖」。そういった感情が、いまひとつ伝わりにくい第一話だったのですよね。……描かれていないというわけではないけれど、実にこう控えめというか「察しろよ」と言う感じで。
 だからあまり可愛げというか愛敬が感じられず、好意が持てなかったのかな。あくまでもわたくし的に、ですが。饒舌な作画により、絵・動きの可愛さだけが先走っていて、内面の愛おしさが追いついていないというか。なんというか。

 ゆえにこの先、多くの感情が描かれ、多くの感情が結ばれたら、逆転してすごく魅力的に見えてくる可能性もある。かもしれない。
 とりあえず、好みの異能ものですし、好みの不死身主人公ですし、好みのまだ登場していない男性キャラですし(えっ)、視聴は継続していこうと思います。
 京アニ苦手属性をこのへんで完全に吹っ切ってしまいたい。という気持ちもあり。

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境界の彼方
 原作。本来Amazonでは買えませんが、まあ、マケプレ経由という道はあるという。あほみたいなプレミア価格にされることも多々ありますが、今回はさほどでもないかな。
 とりあえず登録されるとレビューが読めるのはよいことです。あまぞんれびゅーって現代のあだ花だよね。いろいろとね。でも、諸々知った上で使うようにすると、便利だよね。いろいろとね。わたくし、リアル書店の店頭でAmazonレビューを見て、その場で買うかどうか決めたりします時々。一種のARみたいな。

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