神さまのいない日曜日#10「三年四組 I」
新エピソードに本格突入。アニメの最終エピソードにもなるのかな。
アバンで振りまかれる殺戮と謎。そして、アリスの背負ったもの、ディーの背負ったもの。
生者と死者と墓守。それらの枠からはぐれてしまった、三年四組の人々。
初っ端から、なかなかに刺激的でございました。
アリスが抱えた事情の深さというのはだいぶ前から示唆されてきましたが、なにしろこのアバン。クラスメイトを全員撃ち殺すとか、どんだけですか。過激すぎませんか。アリスなんて可愛い名前詐欺ですか。
あと実体のあるディーかわいくないですか。アイをぷにぷに、どんだけですか。
でも怖いですアリス怖いディー怖い。だがそれがいい。
さておき、ファーストエピソードを思い出させるミステリアスな雰囲気、コントロールされた情報の出し入れが、期待を高めてくれます。
無限にループし続ける三年四組の世界。そこへアイ達という異分子を放り込んで、どうなるか。
……しかしアイ以前に三万人もの生者を連れ込んだアリスさん半端ねえんですけど!?
どうもこの作品、オルタスの時にも思いましたが、世界の寂れた印象に反して、人口が多いんだよなぁ。いやいやオルタスは死者の国だからまた別勘定かな。
そもそも物語の始まりがアイの住む小さな村から始まったから、錯覚しちゃっている、というのもあるのかも。
気まぐれな言動の裏に大きな悲しみを秘めていそうなディーと。
醒めた言動の裏で何もかも自分で背負ってしまおうとしているようなアリスと。
とても根の深い対立が埋まっているようですが、そこにアイが、どのように風穴を開けていくのか。
相変わらず、世界が、人物が、とても好きです。ファイナル……ではなくて、ラスト・エピソード。味わい尽くそうと思います。
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ドラマCD 神さまのいない日曜日
2010年発売のドラマCD。こんなのがあったのか。しかもこれ、アニメ版とキャストがほぼ同じ(体調不良につき降板された後藤邑子さん以外)という。
キャスト変更されないってのは嬉しいことだなぁ。つうか第一巻のドラマCDか……アニメとはまた違った良さがありそうだな……(ぐらぐら)