ローゼンメイデン#7「存在した時間」
絵本はもっと象徴的な、観点的な扱いのものと思っていたので、普通に真紅にプレゼントしたことにびっくりしたりしなかったり。したり。いや先週も立ち読みしていましたけれど。
しかし距離が縮まった感があるのに、一方では新・少女をつくっているジュンとか、なんだろうこのもやもや感……と思ったら、わかった!わたしわかりましたわ!
これがつまりNTR感という(自粛)
さておき。
登場人物が皆、決して互いを傷つけるでなく、誰が悪いでもなく、しかし事態は少しずつ悪い方へと歯車が組み合わさっていく。このじりじりとする歯がゆさがまた、いいんだな……いい、って言うと語弊がありますが、強く引っ張られる。
ジュンの行為は、事実上、真紅への裏切りとしか見て取れないわけですが、一応、まいた世界のジュンからのメールという免罪符があるし(しかしこれが偽物だと心のどこかでは気づきつつスルーしていそう)。
手の内をすべて明かすわけでなく、無意識に「ジュン」に序列をつけてしまっている(ように見える)真紅にも責任の一端はあるし。
そんな中、水銀燈さまの癒しっぷりったら。いや水銀燈は水銀燈でいろいろと問題抱えてるし問題ありな言動性格しているけれど、なんつうか、この状況においては逆に清々しく見えるという……。
個人的に、ジュンの鬱屈がとても痛くて好みで甘くて苦くて、見ていて心地悪く心地よい。それに尽きるかな、最近のこの作品。
鬱屈、葛藤、懊悩。そういったものを持った主人公は本当に好きなので。
ただ、少々冗長に感じてきていることも確かなので、ほんと2クール目の発表とか無いかしら、と思っているところですが。
「まいたジュン」視点への切り替わりがあったことで、新味も入ってきましたが、話そのものは全然進展していない感があるんだよなぁ。うううむ。
まあ、面白いし、とても楽しんでいるので、良いのですけれど。
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公式ガイドブック。ときめきの表紙だなぁ、と思ったら、なにやら64ページしかないとか。しかしカラーページの比率は高いようなので、値段相応と言えば言えるのかも。原作カラーイラストギャラリーもあるし、イラスト集と考えるのがいいのか。