ブラッドラッド#3「持ってんじゃん」

 ライバルなのか、親友なのか、その両方なのか。という、狼男なウルフくん登場回。
 冬実にときめいちゃうのはお約束ながら双方の可愛さが前面に出ていて、実ににやにやしてしまいましたにやにや。

 お話そのものは、案外素直に前からの流れを受けて。というか、「冬実を生き返らせる方法を探す」のは、西遊記における「お経を取りにいく」みたいなもんなのか。と、今更ながら認識した次第。
 話を進めるためのエンジン。でもって「ヒロインを死の運命から救う」という動機は、本来強烈なものになるところ、あくまでもゆるゆるーっと進行するのが面白いというか、この呑気さがいいというか。

 そんな中にあって、今回のクライマックスであるボクシング対決のシーンが、演出・作画において、なかなかに見応えがあったのが印象的でした。
 深刻になりすぎず、しかしいわゆる「能力バトル」ものとして、戦術と実戦とをきちんと楽しめる。なにげに、年少者に見せても安心な気がする健全さがまた、何とも言えず。
 真剣勝負だけれど、親友同士だし。賭け事ではあるけれど、負の感情が全然ないし。で、見ていてなんだかほのぼのしちゃうのかな。これでいいのか。どうなのか。

 ともあれ、スタズとウルフの悪友な感じは、なかなか美味しゅうございましたし。冬実は相変わらず可愛いし。
 Cパートで顔だけ見せたお兄様が素敵にメガネだし。
 三白眼にメガネの黒髪、癖のある性格。しかも兄。こんなメガネキャラを発見しては「これはわたくしへの世界からのご褒美?生きていてもいいんですね?」と感涙にむせぶのみであります。ま、蓋をあけてみないと分かりませんが!

 等々。キャラクターのかけあいを見守りつつ、ゆるい雰囲気と、意外にハードなバトル描写を楽しむ、とか。そんな感じで、週半ばの癒し枠的に、お付き合いしてまいります。

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ぶらっと★ブラドラ (カドカワコミックス・エース)
 スピンオフというか、パロディというか、二次創作というか。アニメ化前にこんなのが出ているあたり、けっこうな人気&推し作品なのか。
 今のところ、少々地味な印象が拭えないのですが。頑張ってほしいものです。活性化活性化。

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