RDG レッドデータガール#11「はじめての拒絶」

 学園祭もたけなわの二日目。学園行事としてのみならず、能力者の戦いの場としても。
 人間関係の動きも。

 相変わらず全体にすっ飛ばしまくりな物語展開ですが。
 ことに、真響の偽装婚約提案は、ここまでの説明や伏線が足りないため、唐突感が半端ないような……戸隠でのあれこれが割愛されたのは痛かったし、真夏に対してこれだけ思いつめる理由ももうワンプッシュ説明が欲しかったし、大人たちが学園祭に押しかけてくることを伏線なしに1カット挿入で済ませていたのも、ギリギリな感じ。
 それと、泉水子が真響に心情やその他いろいろ打ち明けて、さらに深い親友となったことが、数話前のアバンの泣き顔だけで処理されていたのもネック。原作未読の視聴者に、どんだけの読み取りを要求するのか。

 逆に、丁寧に見て自分なりに解釈を施したり、画面の情報すべてを読み取って考察すれば、どうにかこうにか追っていくことは出来る。というギリギリのラインを走っているのが、名人芸と言えば言える……かも。

 考え合わせると、つくづく、ニコ動最速(しかもタイムシフト不可)には向いてなかったよ!実況しながら見るようなアニメじゃねーんだよおいコラ誰だよこんな形態での放映にGO出したのは!?なんだか腹が立ってきた!

 ……少し、頭冷やそうか

 しかしまあ、泉水子と深行という主人公ふたりの心情については丁寧に追ってくれているので、安心感があります。
 携帯電話をめぐる会話、手渡す深行、受け取る泉水子。台詞の端々、表情にあらわれるものに、にやにや。ストーリー上で大事なアイテムである、という以上に、ふたりの心の距離が確実に近づいていること、もはや重なり合いつつあることが、このやりとりで如実にわかる。にやにや。

 高柳の陣営に捕らわれた泉水子が、「相楽」という名前ひとつで呪縛を打ち破る流れも、素晴らしくにやにや、というか美しかった。そこからの怒りの激しさもまた、美しくも激しく。
何よりも、泉水子ちゃんの激昂足踏み鳴らしをアニメで見られたから、もう、全部許すや!(てのひら返し)エンドカードも楽しかったし!

 っていうか次回が最終回ということで、これはやはり、原作全6巻を、5巻までしかアニメ化しないという鬼畜の所業ですね分かりました。
 話の区切りとしては決して悪くはないので、未完なノリにはならないと思いますが。原作そのものも、完全にすべてに決着をつけて終わっているわけではなし。
 しかしラストシーンのあれ。あれをアニメにしたかったんじゃなかったのか、という全国百万の原作既読者(数は盛りましたすいません)のツッコミが聞こえるぜ……。
 まさかの映画で続編とか。ないか。ないよなぁ。うーん。

amazon link
 
RDG レッドデータガールMicrofiber タオルハンカチ
RDG レッドデータガール鳳城学園校章コンパクトミラー
 6月28日発売予定。意外と展開していたグッズ類。鳳城学園の校章をあしらったデザインが、落ち着いた雰囲気&なりきり感あってよいかんじです。リアル女子中学生とか女子高生だったら、これ持ち歩いて「鳳城学園の生徒気分!」とか、ひとりでむふむふしていたかもしれない……結構本気で。

にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村 アニメ感想ブログ