RDG レッドデータガール#7「はじめての迷子」

 真響の企てと、その顛末。
 ってか泉水子の髪の毛が木の幹に縫いとめられるシーン、あれ酷くないですか。あれで身の安全を保証しているつもりなんですか。髪は女の命と古来より申しまして(時代錯誤)

 しかも結局異界に飛ばされちゃってるし。これは真響の責任ではないですが、事後とはいえ、目を配るのを怠ったってのもあるよなー。

 真響の言動の身勝手さ(声がつき、表情が描き込まれたこと、そして泉水子の基本的に友人目線の視点が取り払われたことで、原作よりもだいぶキツい表現になっている気がしました)には苛立ちを覚えましたが、それを作中で真夏がしっかりばっさり斬っていることで、バランスを取ってくれたのは有り難い。
 これは裏返してみれば、真響の真夏への甘えを表すものでもあるわけですが、ゆえに(直接、物語の上での繋がりはなくとも)後半でしっぺ返しを食らうあたりが、やはりバランスであり、物語の妙味であり。

 泉水子と深行の関係もですが、真響・真夏・真澄の関係はさらに危うく、そこに超自然的な要素がしがらみとして絡んできて、甘さとともに独特の緊張感があります。
 いずれにせよ、互いを深く想うがゆえに発するもの、というあたりがさらにポイント。

 真澄の、真響のタビに対する想いが真夏ほど深くはない、真夏ほど悲しむことが出来ない……という指摘も、なかなかギクリとさせられるものでした。
 同じ悲しみに接して、同じだけ悲しめるものでもない。それが相手をさらに傷つけ、気持ちが離れていってしまう。

 それぞれ別個の人格なのだし、しょうがないことですが、この三人にとっては、存在そのものに関わってしまう問題なわけで。
 見ていて、泉水子ならずともハラハラさせられます。

 しかし、こうして話をすっぱりすっきり進めるアニメ版を見ていると、この戸隠編、ほぼ「宗田三兄妹編」なんだなぁとしみじみ。
 まあ、おいしいところはしっかりと泉水子が持っていきますけれども。ひそかに深行とのフラグも積み重なっていますけれども。ふふふふふ。

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 エンディングテーマ。オープニング・エンディングともけっこう好きですが、エンディングについては泉水子バージョンの破壊力が凄かったので、より印象が強まっています。
 っていうか泉水子バージョンの単独発売はないのかなぁ。そんなん無理かなぁ。

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