トータル・イクリプス#14「衛士の一分」
衛士の一分。衛士の本分。
いろいろと考えさせられる、というか物思わせられる今回でありました。
先週から引っ張ったユウヤは、ジャール大隊の援軍でもって窮地を脱する。まあ、脱するにはこれくらいしか無いよねっていう。しかしご都合っぽさはほぼ無くて、緊迫感はきちんと保たれていたのが良い感じでした。
これは多分、ジャール大隊の若者たちとの軋轢が、ここに来て生きているんだろうな。単に「なかまがきた!やったー」じゃない、若干の緊張感をはらんでいる、という。面白いです。
爆撃機の援護も来てほっと一息、と思ったら、味方のはずが「誤射」による攻撃をされ。文字通りの前門の虎、後門の狼状態となったところに、今度はレーザー級の襲撃。
危機の波状攻撃、いいですねえ楽しいですねえ。ちゃんと戦場、戦闘、戦争している。
多分、ポイントはラトロワ中佐というキャラクターなんだろうな。今回、完全にヒロインでした。
人生の先輩。戦場の先輩。すごくまっとうに、そのふたつの作法について教えてくれる。しかも、あまり説教くささを感じさせることなく。
それはきっと、彼女自身もかつて乗り越えてきた痛みであるから。
机上の空論ではない、重みがあるから。
家族として慕われるに足るだけの。
ジャール大隊については、もう少し描写を見たかったな。初登場時があまりにも悪い印象だっただけに、ここでの巻き返しというか、ユウヤと初めて、ほんの僅かだけ軽口を叩き合って気持ちを通わせるシーンには、ぐぐっと来ました。
でもって、ラトロワ中佐の結末が、気になる……なりすぎる……。
ユウヤの帰還シーンは素直に熱く、盛り上がっていて、見ていてなんだかニヤニヤしてしまいました。
ああ、いい最終回だった。あれっ2クールだよね?と思ったら、次回はスペシャル番組ですか。えぇー……。
作画が一息つく時間を作れるなら、それはそれでいいんですけれど。ねえ。
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BD2巻、これがジャケットということでよいのでしょうか。それにしても、いつになったら(仮)が取れるんですか。どうして(仮)がついているのか、それは永遠の謎……謎?単にAmazonの登録がおかしいだけって説はありです。はい。