貧乏神が!#13「それもう答え出てるだろ」(終)
OPにEDが使われたのはとてもとてもよい演出だったのですけれど、一瞬「ああっ!録画失敗シタ!?」と思ってショックを受けましたわよ。ああびっくりした。
てっきりあれで紅葉の入れ替わり事件は解決したと思っていたので、こんなに大きくドラマが広がったことに驚きました。
しかも、紅葉という存在そのものに、さらにさらに踏み込んで。
前回は「裏の紅葉」の存在。今回は「表の紅葉」の、そして貧乏神としての存在。
あるいは、市子の中の、紅葉という存在。
つうか紅葉が可愛すぎてやばかった。だいぶやばかった。ラスト、本来の貧乏神に立ち戻ってなお見せたあの笑顔は、まさに至高の笑みでありました。
いやーやっぱり紅葉ヒロインだわー。
そして市子ヒーローだわー。
前半は、裏の紅葉を救うため。後半は、表の紅葉を、「貧乏神」を救うため。丸々一話、奮闘の市子さんが素敵でした。
途中で立ち止まり悩む姿もまた、別の意味で戦っていて、思わず見入ってしまいますですよ。サブタイトル、いい台詞だなあと思ったけれど、そこで使って来るとは。しかも言うのが石蕗。美味しいところを持って行くなあ。ええなあ。ええですのう。
他のメインキャラクターも、それぞれ出番があって、それぞれ頑張って(方向性を間違えているキャラもおりますが……)いて、見ていて気分が良かったです。
最終回らしく、アクションも派手に格好よく、けれど楽しさは忘れずに。オチだって完全装備。
テーマはしっかりと。最初からずっと貫いてきた、市子の心と、幸福というものの本当の意味。それは、ブレることなく。
とてもこの作品らしい締めくくりでありました。撫子のオチも含めて!
まじで二期やりましょうよ。やってくださいよ。
放映開始前は、苦手のジャンプ系だし、女の子がキャッキャする話じゃなあ、と思っていたのですが、実際のところ懐かしい雰囲気のドタバタコメディ色が強く(ほんと80年代のサンデーっぽいと思う)、それでいて人情味の部分も忘れておらず、という作風がたいへん気に入り、毎週楽しく見ました。
市子の性格描写はなかなかリスキー。一箇所だけどうしても腑に落ちない場面があったりもしましたが、基本的には欠点を抱えつつも愛すべき主人公であり。
紅葉の方はいくぶん影の薄く感じることがあったのが残念ですけれど、最終的に超絶ヒロイン化したので、トントンといったところ。見た目含め、いろいろツボったキャラでした。
ダブルヒロイン、ダブルヒーロー。明るく楽しく、ちょっぴりほろり。ほんと、楽しかった。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。素敵な作品をありがとうございました。
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貧乏神が! コミック 1-13巻 セット (ジャンプコミックス)
原作、試しに読んでみたいなーと思ってマンガ喫茶に行ってみたら、みごとに置いていなかった……がっかり。もう買うしかないのか。実のところ私はマンガを読むのがあまり速くないので(じっくり読んでしまう)あまりコストパフォーマンスに差はないんですよねー。