「地上最大の手塚治虫」展in世田谷文学館

 先週の土曜日、行きました。
 招待券を貰ったので無料で入れる!と、うきうき行ってみたのですが、なんと当日は無料開放日だったという。混雑!混雑!俺様プギャー!
 ……がっかりだよ!

 いずれにせよ展示自体はたいへん面白く、見ごたえのあるものでしたけれど。
 それに、混雑はしていましたが、冷やかしで入ったらしい人も普通にまじまじと展示に見入っていて、雰囲気そのものはとても良かったです。さすが。

 :「地上最大の手塚治虫」展(世田谷文学館公式サイト)

 7月1日までの開催。けっこう長い会期。

 会場内は原則写真撮影禁止でしたが、等身(?)大の人形がいくつか置いてあって、そこだけは撮影OKでありました。
 一緒に撮ってね!ってことなのでしょうけれど、やっぱりこう、照れというものがですね……。

 なので、ピンで撮影。ブラックジャックさん。かっけぇよ……無駄にかっけぇよ……。

 入ると、まずは関連資料。年表やら、小学校三年生の時に初めて描いたというノート漫画の展示やら。
 メインは原画の展示ですが、さまざまな切り口で、見ていて飽きない。作品単位はもちろん、作品傾向や、スターシステムの解説を交えたものや。
 でもって、解説とは別に何やら一言ツッコミがPOP的に貼られていて、ツボに入りまくりました。あれ書いた人を問い詰めたい。小一時間問い詰めたい。会場でぶほぶほ笑ってはづかしかったんだからね!

 そういうのも含めて、とにかく原画も企画展示も、見ごたえありまくりでした。
 しかしあれですね。漫画の原画展示って、続きが気になったりするのが困る。読みたくなって困る。
 展示の最後に、全集を置いた読書スペースがあるのが、なんというか素晴らしい配慮。みなさん熟読してらしたわよ。

 自分お土産はポストカード。わたくし展覧会とかそういうのに行くと、記念にポストカードを買うことが多いです。

 楽しゅうございました。

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ブッキラによろしく! (手塚治虫文庫全集)
 で、原画展示を見て惹かれたので、読んでみた一作。
 TV局のスタジオに棲みついたちっちゃ生意気かわいい妖怪と、天然トロくてウザスな女の子がメインの妖怪SFもの、基本はコメディ。そこにストーリーの進行役としてわりと便利に使われているロック。
 とりあえずですね、このロック(間久部緑郎だけど)、感涙もののいいロックでした。萌えゴコロが暴走しそうでありますサー!小悪党だけれど最後の一線では情に負ける。時にヒロインであるトロコの騎士役にもなるけれど、見せ場と真のヒーロー役は結局妖怪のブッキラに取られるあたり、情けなさと格好よさと愛嬌がそらもう素晴らしく同居。
 重い話でなく、ギャグに振れすぎもせず、気楽に読める上にロックかっこいいトロコウザかわいいブッキラけなげかわいい、巨匠の佳品でありました。

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