LUPIN the Third 峰不二子という女#10「死んだ街」

 ここまで観念的な描写に持っていくとは思わなかった。

 幻の押井守ルパンのことを、ふと思い出しました。ストップをかけたまわりの人の気持ちが、なんとなく分かったような。

 この作品における不二子という存在に、さらに深く斬り込む。環境も、感情も。
 前回はルパン側の健全さに助けられつつ見たのですが、今回は、ルパンもまた取り込まれてしまったわけで、もう縋るものはなく。
 どころか、第一話から伏線があったということは、見ている者もまた、知らず取り込まれていた……ということでしょうか。

 ゆめかうつつか。うつつかゆめか。胡蝶の見た夢なのか。

 またしてもテロップ処理で時系列をあっちこっち動かすなぁと思ったら、脚本が以前そう感じた回の担当と同じ人で。あえて名前は書きませんが、個人的にほんと苦手なんですよねあの方の書かれる脚本。それを言うと、この作品のシリーズ構成からして、物凄い苦手意識があるんですが、第一話の時点では、ルパンシリーズをルパンシリーズたらしめる共通言語のようなものがしっかりとあったので、ある程度安心して見ていけるかと思ったら。

 やっぱり、取り込まれちゃったのかなあ。

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 複製人間に繋がりそうに見えなくもない、んですが。どうなんだろう。最終的にルパン音頭に到達するっていうなら、なんやら救いにも感じます。
 というか複製人間ちょっと欲しいな。ノーカットBDで見るのは、きっと格別だろうし。お値段もわりと手頃。そのうち衝動買いしちゃおうリストに入れておこう(ってそれは衝動買いとは違う気が)と思います。

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