Fate/Zero 2ndシーズン#21「双輪の騎士」
雁夜はどんだけ玩具にされればいいんですかねぇ。
そういう運命の元に生まれたキャラクターとは言っても。
しかし今回最大の見せ場であり衝撃だったのは、誰かにいじられることよりも、当人の問題。
桜のために立ち上がったはずが、その実、葵への恋慕が奥底にあり、最大の動機であったと。
外道と断じるのは簡単だけれど、ことはそう単純ではなくて。
面白いのは、このエゴがあらわになることこそが最大の屈辱であり、ここにおいて雁夜というキャラクターの真の魅力が開花したのでは、と感じられること。醜くも美しいというか、醜さが美しいというか、そういう方向において。
とか、後半の雁夜絡みにいろいろ持っていかれましたが、前半でのセイバーV.S.ライダー戦も面白うございました。
バイク疾走シーンは流石の格好良さとスピード感で、眼福眼福。このままずっと見ていたいと思わせられるほど。ライダーが「乗り手」としてのライバル心に駆られるというのも、燃えるシチュエーションでありました。
人違いでの追跡というのが格好良さに水を差しているのは若干残念要素でしたが、対立するセイバーもライダーも真っ直ぐな気性ゆえに、重苦しくはならずに済んでいて、良かった良かった。
ちゃんとセイバーは気が付いているし。ストレスを溜め込みすぎずにいてくれるのは有り難い。
それにしても、ウェイバーがどんどんマスターらしく、相棒らしくなってきているのが、だいぶんときめきます。ウェイバーヒーローでヒロインだよウェイバー。
……もうきっと秒読みなんだろうけれど、このふたりが退場したら、だいぶ見るのがしんどくなるだろうな。
まあ、もう最終回も近いですが。
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6月発売予定。アンソロジードラマCDっていったい何なのかと思ったら、雑誌付録だったドラマCDを4本まとめて再録ですって。お値段もわりと安いし、雑誌を買い逃した人には嬉しいかな。しかしVol.1ということは続きもあるのか。うむ。
それにしても、ジャケットイラストの楽しげなこと。やっぱりライダーコンビだよね……うん。