アクセル・ワールド#2「Transformation;変移」
順当に第2話、よいかんじでした。
初戦は負け戦でタメを作る構成に、ちょっと感心……というと偉そうですが、なんかいいな、と。基本であり王道なんですが、最近のアニメ・ラノベ・コミックって、とにかく最強状態から始まるもの、というイメージがあったので。
まずは初戦というか様子見的に戦闘の雰囲気を見せて、それから設定の説明というのは、興味も持続させてくれて有り難いです。
つまり、すべてはゲームに集約するということでいいのかな。物語も、登場人物達の感情も、過去も未来も。
で、この作品におけるネットゲームの扱い方の面白いところは、これまでの他のネトゲ題材作品とはちょっと違っていて、異世界、異分子扱いではなく、現実世界の規範のもとに存在しているところじゃないかな、と。
過去作品だと「仮想の現実」「もうひとつの世界」という夢見がちなイメージが先にあり、真っ向からそこに取っ組んでいっていた印象があるのですが。
この「アクセル・ワールド」の場合、むしろノリはスポーツものに近いように思ったり。
ブレイン・バーストというのが、スポーツの一ジャンル、のような。実際、これ野球ものとかサッカーものとか、最近だったらかるたとか(?)に置き換えても、根幹部分はわりと違和感なく成立してしまうような気が。まあ、原作未読だし、まだ2話だし、すごく的外れなことを言ってるかもしれないけれど!
ともあれ、ネットゲームなんてもう、特別なものじゃない。娯楽・遊戯の、ひとつのジャンルというだけなんだな。
そう思うと、隔世の感がありますね。ネット黎明期を知っている世代の人間としては。
とまあ、話がずれましたが。
そう考えると、ハルユキの卑屈と傲慢の間を忙しく行ったりきたりする言動にもわりと納得がいく……かもしれない。挫折したスポーツ選手に置き換えてみたりすると、面白いです。
絵というか作画、アクションの魅力は、今期でも特にハイレベルで、目に贅沢なこの作品。わりと距離を置きつつも、楽しく見ております。
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